超時空要塞キクロス

キクロスとは菊池市生涯学習センターのことです。友の会の会員が除名覚悟で書いております。

読書感想文は無理がある

夏休み子どもシリーズと化してしまった。仕事の関係で今朝は更新できなかったが、日常の合間を縫って、菊池市図書館友の会の一会員が除名覚悟で書いております。

読者になってくださった方にはご理解いただけると思いますが、超時空要塞キクロスなんてふざけた名称ですが、中身は真剣に書いております。

時間がないので完結に。

丸谷才一です。

(読書感想文という)批評には対象作品と他の作品との比較が、とりあえず必要である。子供には分析力はもちろんない。そして比較力はどうかといふと、これまでほんのすこししか本を読まなかつた者に比較が可能なはずはない。分析と比較から始まつた意見を述べるには高度な文章力が要るが、これがあやしいことは言ふまでもない。かうして読書感想文は、子供たちから本を遠ざけるのである。

丸谷の主張としては、小中学生には感想・作文の類をかかせるのではなく、とにかく味わいのあるいい文章をたくさん読ませた方が良い。そうして読むことの楽しさを知った子供たちは色んな本を読むだろう。ということである。

引用は『完本・日本語のために』Amazon.co.jp: 完本 日本語のために (新潮文庫) : 才一, 丸谷: 本

おとなに、それも学校の先生にお聞きしたい。本を読むのが楽しかったにしても「感想文を書きなさい」と言われたら?修学旅行から帰ってきてから「作文を書きなさい」と言われたら、楽しく書けて、しかも国語力向上のためになったと思いますか?

 

子供さんが作文・感想文の宿題で悩んでいたら、手伝ってやっていいし、「サボったっていいよ」と言ってあげてください。先生に何か言われたら「それなら、先生は夏目漱石の小説を読んで、原稿用紙4枚分の感想を明日まで書くように校長先生に言われたら嫌でしょ」と言ってください。