超時空要塞キクロス

キクロスとは菊池市生涯学習センターのことです。友の会の会員が除名覚悟で書いております。

賢いということ

賢いと言っても色々だろう。事業を興して成功する、学者として名声を手にする、社会に大きな貢献をする、良妻賢母である…などなど。(あ、しまった。賢母って何ですかって訊かれると困るな)

昨日数学の話を書いたが、勉強のできる賢さを持った子は、あの手の問題を習ってもないのに解いてしまう。そして規則性に気が付くとか、自分なりの解法を編み出してしまう。

いわゆる場合の数とか確率といった分野は、高校生と小学生が張り合える。下手をすると小学生が勝つ。

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藤原正彦新田次郎の息子で、今文藝春秋の冒頭コラムを書いている。『国家の品格』がベストセラーになった。

元来は数学者で整数理論の専門家(らしい)。どこぞの学者集団が「軍事に関する研究は行わない」と声明を出したが、藤原に言わせると「私の研究対象である整数の分野は、実は軍事技術に必要な暗号を作成するのに活用されている」そうで「〇〇の研究は武器・兵器を作るのに利用されるから辞めよう、などというのは短絡的な教養のない学者の妄言でしかない」と書いている。

少し前に、ソフトバンク孫正義さんがサンデーモーニングに出演して「AIは人類の進歩に繋がる。人間性を喪失させるなどと言っている文系のエリート(作家や左翼系の学者)は黙ってて欲しい」と言っていたが、これと似ている。

 

賢い、という話に戻るが、今目の前にあるものを利用するというのは賢さの条件ではないか。上記の通り、習ってもない問題を解いてしまう子というのは、厳密に言えば、それまで習って覚えたこと=知識を最大限に活かしていると見ることはできないだろうか。

分からないことをスマホやパソコンで調べる。これは時代の趨勢である。利用した方が賢い。が、余計なサイトを見てしまったり、するつもりのなかったゲームを始めてしまうと馬□になる。

会社に出勤して仕事をするのは当然だが、退社後同僚と居酒屋へ繰り出し上司の悪口を言っても進歩向上に繋がらないのと似ている。

 

※本を読むだけではなく、その感想を書いて第三者に読んでもらったらいい。書くことで自分の頭の中は整理出来るし、もしコメントでももらえたら最高じゃないか。そういう思いで弊ブログも綴っております。

『本屋を守れ』藤原正彦/PHP新書

小生はこの本に諸手で賛成というわけではないし筆者のことは虫が好かない。とはいえ、まあ色々と参考にはなると思っている。