超時空要塞キクロス

キクロスとは菊池市生涯学習センターのことです。友の会の会員が除名覚悟で書いております。

2024/06/30のできごと

はじめまして。H.Iと申します。

「勝手に菊池市中央図書館と図書館友の会を勝手に応援する」ブログを始めることにしました。※熊本県菊池市です。

 

2024/06/30のできごとです。

 

トビウオが飛ぶとき他の魚(うお)は知る水の外にも世界があると

NHK朝ドラ「舞い上がれ!」で、主人公・舞の幼なじみで後に夫となる貴司が詠んだ歌ということになっている。TVというものを小生はほとんど見ません。朝ドラなんてチラ見です。が、貴司が詠む歌はいいなあと思った。話自体は凡庸だが。最初は覆面で俵万智が作っているんじゃないかと思っていたが、これ全部脚本の桑原亮子さんの手によるものだということだ。この歌にかんしては「他」の魚が「外」の世界の存在を知る。「他」と「外」という漢字一字ずつがペアになっている点が良いのです。外と書いて「ほか」と読む場合がある。こりゃ技巧がスゴいな。思わない?

桑原さんのことについて調べてみると、歌会始の儀で入選したことがあるとのこと。

2011年。

霜ひかる朴葉(ぼくは)拾ひて見渡せば散りしものらへ陽の差す時刻

※朴=ホオノキ

霜から季節は晩秋。山林もしくは山間。霜が降って光っている朴の落葉を拾ってみる。あたりは落ち葉でいっぱいだが、ふとそこに陽が差していることに気が付く。そうか、もう陽が高くなっているのか、と。
時間の経過がこの歌の持ち味。‘見渡せば’を受けるのに‘時刻’という言葉を選択したのがみごと。

要は桑原さんは短歌の達人なんですね。

 

前置きがやたらに長くなってしまいまった。

実は桑原さんと同じ発想をした人がいて、詩人の川崎洋が、トビウオの水面から出て来る様子を"すぽんと海を脱ぐ魚"と表現している。どんな詩だったか失念してしまったので、キクロスこと菊池市中央図書館に、この詩が掲載されている

吉野弘『詩の楽しみ~作詩教室』岩波ジュニア新書

を探しに行くと・・・・ない。買うしかない。

 

午後、図書館友の会の総会。これについては後日おいおい書きましょう。

と、いうわけで今後とも弊ブログをよろしくお願いします。

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