当たりの回。
生まれた日 私は生まれて いないけど
思っていたよ おめでとうって
(年上の配偶者、または恋人へ)
奥村真帆/那覇市
※第一席
「おめでとう」 じゃないほうなのね ごめんなさい
だけど自由ね 「おしあわせにね」
(かつての恋の相手が誰かと結婚する時)
工藤晴美/熊本市
お誕生日 おめでとうより ありがとう
同じ世界に 生まれてくれて
(素直にいいね)
星田美紀/和泉市
※第二席
おめでとう 言いつつ置いた スプーンに
逆さに映る 私の笑顔
(素直にはなれない)
神守彩枝/京都市
誕生日 爪を切っても おめでとう
52歳の わたしはじまる
(あたらしい1年のはじまり)
加藤香世/多治見市
お互いに おめでとうって 顔してた
プロポーズから 解き放たれて
(どういうタイミングがいいのか迷っていたが、きちんとセッティングができたが、あるいは無事終わったか)
寺尾和仳斗/川崎市
※第三席
常磐線 土浦行きの 終電で
わたしが着いた 次の年齢
(終電に乗っていたら日付変わって誕生日だった)
山下ワードレス/世田谷区
誕生を 祝ってくれる クーポンは
私が無職 なんて知らない
(それでも誕生日を祝う物は届く)
澪那本気子/八王子市
二杯目の アイスコーヒー ひと混ぜし
送った「おめでとう」の スタンプ
(これまた素直に言えないままLINEスタンプを送ったか)
個人的にはクーポン。今60歳の新入りだが、約2か月半無職だった。ちょっと焦った。選者の枡野浩一さんが「離婚だって幸せになるためにする」と言っていた。そういう時代である。
【追記します】
※無職なんて知らないの歌人/澪那本気子(みおな・まじこ)さん
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