超時空要塞キクロス

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光る君へ(11)

 

光る君へ(10) - 超時空要塞キクロス (hatenablog.com)

段田安則藤原兼家 
×岸谷五朗藤原為時 
◎吉田羊=藤原詮子 

秋山竜次藤原実資 
黒木華=源倫子 
×ユースケサンタマリア=安倍晴明
×伊東敏恵(語り) 
◎藤原穆子=石野真子
×藤原斉信金田哲
赤染衛門凰稀かなめ 
藤原義懐高橋光臣
ここまでは書いた。三名追加。
◎花山院=本郷奏多、序盤の盛り上げ役、世間を斜めに見ている感じが良かった
◎『蜻蛉日記』の作者=藤原道綱の母=財前直見、若い頃はそんなにいい役者とは思わなかったが、今はシブいね。
藤原道綱上地雄輔、人が良く出世欲は希薄という蜻蛉日記世界に染む

第11回は、ちょっとな、と言う感じ。
クーデターに道長が一枚噛んでいることは明らか。貴公子のサロン:道長藤原公任(きんとう=町田啓太)、藤原斉信(ただのぶ)、藤原行成(=渡辺大和)に不穏な雰囲気が漂う。政治と陰謀の世界に道長が首を突っ込み始めたとなれば、利害関係が絡む。もう、ただの仲良しグループではいられない。ということは、今度は倫子たち御姫様たちのサロンもおかしなことになるであろうことは予想ができる。
さらに、藤原伊周(これちか=三浦翔平)がクソ生意気なことを言うが、いずれ道長と権力を巡る争いになることも予感(というか事実なのだが)させる。また、一家の集まりに道兼が呼ばれないが、これまた後の不遇を暗示する。まひろも「妾ではいや」と道長に訴えるが、これまた、「妾でもいいの」と独白する前振りだろう。※ドラマのセリフでは「めかけ」でなく「しょう」と言っているが意味は同じ
つまり、あざといのである。

今回は本編にあまり関係のない、‘蜻蛉’と道綱の描写が目立った。上記の通り、道綱の人の良さ、欲の薄さと、それを歯がゆく思う母の気持ちはよく描かれていたと思う。上地は本ドラマのベストキャストなのかもしれない。

一説によれば、道綱は書ける字が自分の名前だけだったということだが、そこまで酷くはなかったと思う。天下人・兼家の子とは言え、妾腹であること。あまりしゃしゃり出ると叩かれることを知っていたのだ。そういう計算があった上で控え目に行動していたのではないかと。道綱はそんなに悪い人生を送ったとは思えない。

さて、966年生まれの道長が(ドラマでは、ぼかしてある)、政治の実権を実質的に握るのが995年、29歳の時だが、この時代ではもう、おじさんである。それにしても演じる柄本佑に貫禄をまったく感じないのだが・・・・。