アラン・パーカー監督が亡くなったが、小生はベスト作品として、「ザ・コミットメンツ」を挙げたい。小品とでもいうか、2時間足らずの上映時間で、有名な俳優をまったく起用していない。そういう意味でマドンナ主演の「エビータ」とは対照的。
才能溢れるバンドメンバーを集め(特にリードボーカルが上手い)、結構な集客を果たすが、メンバーそれぞれが問題を抱えており、解散するというそれだけの話なのだが、“もののあはれ”がある。アイルランドゆえ、UKに対してコンプレックスも対抗意識もある。両国の微妙な関係が垣間見える。
こういう映画こそ日本人が見るべきであると思う。
合掌。
・・・・・・・以上は4年前の8/2に書いたもの。
THE COMMITMENTS - Trailer ( 1991 ) (youtube.com)
まず、終わり方が良いです。この映画の持ち味を貫いています。
主人公(バンドのザ・コミットメンツのプロデューサー)は単に音楽が好きだからバンドを組んだのか、それとも希望を持つにはもはやそれしかないから結成したのか。絶望と夢とが表裏の生活状況を集約した感慨深いシーンです。
本編での演奏、そして歌いっぷりも素晴らしい!
ボーカリストの歌唱力を堪能するだけでも、この映画は買う価値大有りです。撮影当時彼が16歳だったなんて、イギリスの人材は凄まじいです。
太字部分はAmazonのレビュー欄から拝借、少々加工した。
予告編youtubeには、
The greatest Irish film of all time. Just magnificent.(伝説と言っても良いアイルランド映画史上最高作)というコメントもあった。
リードボーカル役のアンドリュー・ストロングが、性格破綻者ながら一旦マイクを持つと聴衆を惹きつけてやまない。ところが、この彼が映画の後どうなったのか分からない。
機会があったらご覧ください。
- 1.息子
- 2.大誘拐 Rainbow Kids
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- 1.ダンス・ウィズ・ウルブズ
- 2.羊たちの沈黙
- 3.ミラーズ・クロッシング
- 4.テルマ&ルイーズ
- 5.シェルタリング・スカイ
- 6.髪結いの亭主 が外国映画のベストファイブ。この年はよく映画を観た。
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- もっと知られていい映画だと思う。